成形荷重は、プレス成形機でワーク(成形品)を押し固めるのに必要な力のことで、プレスの能力を決めるのに必要な情報です。
一方、圧力(面圧)は、上記の成形荷重の値をワーク(成形品)の接触面積で割った値です。
つまり、プレス成形するときには成形荷重が重要です。
しかし問題なことに一般的な卓上成形プレス機の場合は荷重計に成形荷重が表示されず、油圧の吐出圧力表示になっていることが多く表示の単位はMPaです。
弊社の成形プレス機(ラボプレス)はキロニュートン(kN)も表記されていますので荷重も簡単にわかります。
赤文字のゲージがkN表記です。黒文字の数字はMPaです。(一般的な成形プレス機は赤文字のkN表記がないので荷重がわかりづらいのです)
一般的な成形プレス機での注意点として荷重計の表示単位であるMPaと成形荷重の値をワーク(成形品)の接触面積で割った値、面圧のMPaを絶対に間違えないことです。
荷重計のMPaは、油圧の吐出圧力です。
例えば直径20mmの成形品を50MPaで成形する場合、20mmの面積は約3cm2となりますので、ここに50MPa(500kgf/cm2)の面圧とすると
面積3cm2に(500kgf/cm2)となるので荷重は1,500kgf=1.5tonfとなります。
つまり、ニュートン表示に換算すると1.5×9.8=14.7kNの成形荷重で加圧すれば良いのです。
これを荷重計の50MPaで成形してしまうと約7トンの荷重で成形していることになり荷重過多で粉末成形金型が割れるなど事故が起きる可能性が高くなります。
弊社の荷重計は、荷重値(kN)赤色・圧力値(MPa)黒色の併記をしているので、荷重値(kN)の赤色を直読するだけで良いのです。これなら、間違えることもなく簡単にかつ安心に使用できます。
卓上成形プレス機で粉末金型成形する場合には、荷重・面圧・吐出圧力等を理解する必要がございます。
粉末成形プレス機(ラボプレス)
粉末成形金型(ラボダイス)
CIP成形機(冷間等方圧プレス機)
CIP成形機(冷間等方圧プレス機)は水圧で全方向から均一に加圧成形を行い高密度な成形が可能な装置です。
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小型CIP成形機(ラバープレス機)
手動で最高200MPa(面圧2トン)までの加圧成形が可能!
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